俺様御曹司は逃がさない

「定期点検で会場に不具合が数ヶ所あったとのことで、大きな支障はないようですし、今すぐどうのこうのという話ではないらしいのですが、念には念を……という上からの指示で、年明けから3月末を予定に業者が入る……とのことです」

「へぇー。で?変更日は?」

「それが…………12月25日です」

「はぁん?25日ぃ~?もう1週間ちょいしかねーじゃん」

「ええ……その通りです。1ヶ月ほど前に決定していたらしいのですが、連絡ミスがあったようで私は先ほど知りました。誠に申し訳ございません」

「いや、まぁいい……上杉のせいではないだろ。そう思えば……1ヶ月だったかもっと前だったかに、そういや謎に採寸されたな。どうでも良すぎて何でかも聞かなかったわ。お前もされたろ」

「え?あーーうん。確かに。あたしもどうでも良くて何でかも聞かなかった」

「私は“少し早いがもうそんな時期か”……としか思っておらず……」

「ま、そうなるわな~」


なんの話してるんだろう?

舞踏会……?なにそれ、お金持ちの戯れかな?クリスマスに大変だねえ。

ま、舞踏会なんてあたしには関係無いし、予定変更とかぶっちゃけどうでもいい~。

ていうか、舞踏会ってなに?ダンスパーティー的なやつだよね?おそらく。