俺様御曹司は逃がさない

ま、九条はハーレム状態だし、抜けれそうにもないからいいよね?一応連絡入れたし、単独行動するわけでもないし。

──── 胡桃ちゃん達と行動を共にして1時間弱。

軽く絡まれたりすることはあっても、しつこく言い寄られたりすることもなかったし、あたしが絡まれないように、さりげなく山田君が間に入ってくれたりして、とっても助かっている。


「あの、山田君。ありがとう」


相変わらずペコッと頭を下げている。


「ねぇ、舞ちゃん」

「ん?」

「お化け屋敷とか平気~?」


────── げっ……めっちゃ苦手なんすけど……。


「う、うん。全っ然平気~」

「さっすが舞ちゃ~ん。そういうの平気そうだもんね~?お化け屋敷行こ~!」


だよねぇ……。やっぱそう見えちゃうよねえ。

あたしみたいな女が、“お化け屋敷怖~い”……なんて、口が裂けても言えないわ。


「七瀬さん本当に大丈夫?」

「え?あーーうん。あたし全っ然平気だから!むしろ得意っていうか~!ははっ」

「そっか、ならいいけど!ってこらこら、走ったら危ないよ~?胡桃~」


少し先を歩く胡桃ちゃんと純君。

その後ろを歩くあたしと山田君。


「七瀬さん」

「うおっ……!?びっっくりしたぁぁ」

「あぁ、ごめん。驚かすつもりは無かったんだけど」