俺様御曹司は逃がさない

「そろそろ胡桃の班が休憩に入るから、一緒に回ろうと思って。七瀬さんは……九条君、あの様子だと抜けれそうにないね。七瀬さんさえよければ僕達と一緒に回らない?胡桃も喜ぶと思うし」


いやぁ、どう考えても邪魔者じゃない?あたし。

そう思いながらチラッと純君の横を見ると、見慣れはない人が立っている。


「あ、ごめん。僕の友達」

「そうなんだ。はじめまして」


無言でペコッと頭を下げてきたから、あたしもペコッと頭を下げといた。


「ちょっと人見知りで」

「ああ、そっか」


なんか……ごめんだけど、浅倉君(未玖の彼氏)より陰キャ極めてるっぽい。

前髪長さすぎて顔見えないし。


「あ、彼は山田」

「あ、あたしは七瀬です」


またまた無言で頭を下げられたから、あたしも頭を下げといた。


「最近引きこもってばかりだから、僕が無理やり連れて来ちゃった」

「あっ~!舞ちゃ~ん!!」


天使のような胡桃ちゃん。可愛い、眼福。


「あ、山田君じゃん。久しぶり」

「久しぶり」


─────── え、喋れるの!?


「舞ちゃんは……ああ、九条君大変なことになってるね」

「だから一緒に回らない?って今誘ってた」

「純君ナイスアイデア~!舞ちゃんが良ければ一緒に回らない?」

「あたしは全然いいんだけど……」

「なら決定~!いこいこ~!!」