俺様御曹司は逃がさない

そんなこんなで南口に到着すると、ド派手に乱闘騒ぎになっていた。

・・・・平和……なわけがないわな!!これ!!


「あの、すみません。状況説明を」

「貴女は……く、九条様の!?……えっと、簡単に言いますと……暴走族同士の乱闘です」

「暴走族!?」

「ええ。毎年恒例なんですよ」

「は、はあ……」

「白星学園(しらぼしがくえん)……はご存知ですか?天馬ほどではありませんが、それなりの規模で関西にあります。東の天馬・西の白星……なんて言われていますね。そして、東の暴走族と西の暴走族が毎年この場で乱闘をするのが、もう恒例行事化してるんですよ。毎年そこそこ怪我人も出てて、問題視されてはいるんですけど、白星もなかなか……」


いや、不良漫画的な展開になってるじゃん。


「ド派手にやっとるなぁ」


真後ろから聞こえた声に振り向くと、両耳ピアスだらけ、顔面にもピアス、ド派手な髪色。いかにも!!って感じの男。


「な、七瀬さんっ!!」

「え?なんですか?」

「そ、その人!!白星の!!」


すると、いきなりあたしの口にいちご飴を突っ込んできた。


「んっ……!?」

「君、九条君のサーバントやろ?」

「……っ、いきなりなんですか。あなたは」

「ククッ。ほんまに気ぃ強そうな女やなぁ」