俺様御曹司は逃がさない

「あたしは信じるよ。だって、今まであたしのことをフォローしてくれて、言葉をオブラートに包むってことが全くできない宗次郎が……本当の宗次郎だって、あたしは思ってるから」

「……本当に甘いね。舞は」


まったく、ゲロが出そうなほど甘ちゃんだな。


「九条様、七瀬さん……私を処分してください。責任は全て私にあります」

「上杉先輩。目を逸らして、背を向けて、見ないふり、知らないふり……それはもう、今日で最後にしてください。宗次郎もだよ。きっと、いつの間にか入ったしまった亀裂が徐々に拡がって、修復できたのに、それをしなかった……してこなかったのは、あなた達兄弟の問題でしょ?大丈夫。……戻れない、戻らない亀裂って当たり前だけど存在すると思う。でも、上杉兄弟は大丈夫。しっかり向き合って」

「ま、それがお前ら兄弟に課せられた罰と思えばいいんじゃねーの?いいじゃん。こんだけ拗れた兄弟で話し合えってさ、結構鬼畜だよね~。で、俺からも1ついいか?まず、上杉。お前はこのまま凛の為に、天馬の為に、そして……俺の為に働け。異論は認めん、以上。で、宗次郎。お前はマジで気に入らん。だから、もういっぺん“サーバント”として、天馬を受け直せ。んで、上杉より好成績で入って来い。お前に“地獄”を味わわせてやるよ。簡単に上杉を超えられると思うな?」