俺様御曹司は逃がさない

この場に居る全員が、“開いた口が塞がらない”状態になっている。


「ハイハ~イ。お前ら~、"七瀬様"の言うこと聞かないとブッ飛ばされるよ~?」


なんて言いながら七瀬に肩を組もうとしたら、ノールックグーパンが顔面に飛んできた……ま、防いだけどね?


「おっかねーな、お前」

「だと思うなら馴れ馴れしく触れて来ないで」

「なぁに言ってんだかぁ~。お前に触れていいのはお前の“マスター”である、この俺だけだろ?」

「あんたが何言ってるのよ。寝言は寝てから言ってくれる?」

「へいへーい。で?どうしたいわけ?もうお前の好きなようにしろよ。お前の馬鹿さに心底呆れ返ってなーーんも言えん」

「ありがとう、九条」

「……えらく素直だな」

「うっさい」


────── 七瀬の全てが欲しい。

喉から手が出るほど、こいつが欲しい……そう再確認するこになっちまったな。

全部ブッ壊して、全てかっさらっていく。

何もかもが覆させられるわ、ほんっと。


「あのさっ……!!私が……私が宗次郎君にっ……」

「俺が叶さんを巻き込みました。ま、叶さんも色々とあったみたいだったし、利用する手はないかなって。早速と戦線離脱しちゃって使い物にならかったけどね。叶さんは俺の言う通りに動いた……ただそれだけ。ね?叶さん」