俺様御曹司は逃がさない

「なぁ、覚悟はできてんだろ?まだへばんじゃねえ……。俺のモンに手ぇ出すとどうなるか…………お望み通り殺ってやるよ」

「九条っ!!もうやめて!!!!」


その叫び声で我に返った。

俺の腕にしがみ付いて必死に止めている七瀬。

俺はどうやら宗次郎の上に乗っかって、何発か殴ったっぽいな。

宗次郎の顔は腫れ上がり、所々出血している。


「はっ。驚いたな……俺を殺るまで止まんねーかと思ったけど。やっぱあんたの強みも弱みも……舞なんだな。大丈夫か?そんなんで。また足元掬わんぞ」 

「あ?ナメた口利いてんじゃねーぞ、クソガキが」

「もう……やめてよ……どうして、なんで誰も止めないの……?」

「舞ちゃん……これは当然の報いなんだ。それだけのことを宗次郎はしてしまった。“誰の何に”手を出したか、それは身を持って償うしかないんだよ」

「……ねえ、上杉先輩……先輩はそこで何をしているの……?」

「私はもう……貴女と話すことさえ許されぬ身です……」

「上杉先輩は……宗次郎の家族でしょ?……兄弟なんでしょ?……宗次郎のお兄ちゃんなんでしょ?……なのに、どうして……なんで守ってあげないのよ……」