俺様御曹司は逃がさない



────── 違和感。

ここ数日、ずっと感じていた違和感の正体が明らかになった。

いつの間にやらあの凛でさえ、七瀬に心を許し始めている。どうやら何かがキッカケになったらしい。

俺はその出来事さえも、さっき霧島から追加で送られてきたメッセージで知った。

詳しくは知らん。

全容すらまもとに聞いてねーし……というか、だいたい見当が付くから聞くまでもねえんだよな。

茶封筒……椿川の父親……椿川と俺がタッグを組む……一連の流れは全部、宗次郎がそう仕向けたってわけか。

宗次郎が仕組んだ罠。



────── 俺の中で全てが繋がっていく。



俺はそれにまんまと“嵌められた”ってことか。要はしてやられたってこったな。

あいつ、俺の性格も加味した上で全部仕組みやがったな……ったく、ナメた真似しやがって。

まあ、一番重要なのは七瀬に実際手を出したか、出していないか……だ。

これ以外はぶっちゃけどうでもいい。良くはないが、この際どうだっていいと思えるほど、宗次郎と七瀬が体を重ねたのかが気になる。

・・・・・・ま、でも……あいつのことだからな。そんな非道なことヤれねえとは思うけど。


「すまない、柊弥」

「私からも謝るわ。ごめんなさい、柊弥」

「あ?んだよ、らしくねーな」