俺様御曹司は逃がさない

「あんたが寝ていいって言ったんだらからね」

「言い訳が欲しいってか?」

「そういう言い方するなら寝ない」

「ハイハイ、分かった分かった」

「いいの?寝ても」

「どーせ使いもんにならん」

「あっそ。ハゲろ」


そう言うとモゾモゾ布団の中へ潜って、ピタッと動きが止まった。


────── え、寝た?


チラッと布団を捲ってみると、真ん丸になってスースー寝息を立てながら眠っている、七瀬らしき小動物を発見した。


「……ったく。可愛すぎんだろ……お前」


・・・・メチャクチャにしてやりたいという衝動を抑えながら、捲った布団をベジッと戻して部屋を出ようとした時、ふと七瀬のスマホが目には入った。


「…………いや、さすがに見るのはヤベぇだろ」


とか言いつつ、俺の手は七瀬のスマホに伸びていた。

画面を点灯させてスワイプすると、何かを調べていたのか検索画面のままだった。

検索ワードには【処女 初体験 どこも痛くない】だった。


「………………は?」


いや、は?どういうこと?

あ、ああ……ハイハイ、なるほどね?

これから起こり得ることの知識を得たくて検索していた……そんなところだろう。