俺様御曹司は逃がさない

「それと、七瀬に護衛をつけてから今日まで出来事に、1ミリも報告洩れがないか全員に聴取しろ」

「承知致しました」


霧島が車のドアを開けてると七瀬が1歩前へ出てきた。


「おはようございます。九条様、霧島さん」

「おはようございます。七瀬様、本日も柊弥様をよろしくお願いいたします」

「おはようございます。九条様、霧島さん」

「おはようございます。宗次郎君」


日に日に目の隈が濃くなっている七瀬。少し痩せたような気もするしな。

ダイエット……なわけがない、多分。

ダイエットなんて全く必要のない体型だからな、こいつ。


・・・・黙って俺の隣を大人しく歩く七瀬。

こいつ……やっぱおかしいよな、どう考えても。


「おい」

「なんでしょうか」

「何があった」


俺がそう言った瞬間、一瞬だけ表情が強張った。それをこの俺が見逃すはずがない。


「……何のことでしょう。特段これといって何もないですが」

「お前、最近ちゃんと寝てんの?」

「はい。それはもうぐっすりと」

「じゃあその覇気のないツラなんなわけ?」

「元からですけど」


・・・・俺には言えないってか?それが無性に腹立った。