俺様御曹司は逃がさない

つーか、恋愛ドラマとかマジで一番やりたくねえタイプのやつだし。

とにかく見られたくない、あいつだけには。

馬鹿にされるだの何だのあるけど、なんつーか……それだけではないっつーか。

俺が他の女とベタベタしたりしてんのを、あいつには見せたくねえっつーか、あいつがそれをどう思うのか……とか、無駄なことを気にすんのがシンプルにダルい。

まっ、あいつのことだから何とも思わねーだろうけど。

正門を過ぎて、正面玄関口に着くと七瀬……と宗次郎が立っていた。

最近、こいつら毎朝一緒に居ねーか?

まぁ、咲良が俺と似たり寄ったりな時間帯に来るから……だろうけど。


・・・・なぁんか引っかかんだよなぁ。


だいたい、俺の車を視界に捉えるなり、急にこの2人の雰囲気が変わるように見える……遠目からだけどな。

それに若干、七瀬が宗次郎を警戒しているようにも見える。ま、それは俺が散々言ってるからか。

ちゃんと言い付け守ってるってやつ?


「霧島」

「はい。なんでしょう」

「今日から七瀬見張れ」

「え?いや、七瀬様には既に護衛をっ……」

「そういうことじゃねー。七瀬の“行動”を見張れ」

「……と、言いますと?」 

「いや、なんつーか……違和感」

「違和感?」