俺様御曹司は逃がさない

「仮に貴方と私の熱愛報道が出たとしても、“このドラマの役作りの為に親交を深めてました”とか何とか適当に言っとけばいいし、“ドラマの為にそこまでするなんてストイックだね!”とか業界内での評判上がりそうだし?そのドラマが話題になれば業界人も万々歳でしょ?その後、貴方と私がスクープを撮られたりすることも一切無いじゃない?だって、私達は最初から何も無いんだから。そうなれば自然と熱愛報道も無かったことになる」


この女……馬鹿ではなさそうだな。

馬鹿女はあいつで事足りてるんでね、もう要らねえんだわ。


「ま、そうなるわな」

「試したの?」

「頭が弱ぇ奴とつるむのは無駄でしかないからね~」

「それは同感。で、今のところ私にしかメリットがないわけで、貴方が私へアポイントを取ってきた……ということは、貴方にも何かしらの“理由”がある……ということよね?さっき、『そっちの条件は?』って言ってたしね。=“こっちも条件あるぞ”ってことでしょ?」


椿川グループの令嬢……か。

手を組むのも悪くはなさそうだな。ま、九条にとってメリットがどれだけあるか……によるけど~。


「ああ、そっちと似たり寄ったりってとこ」

「……貴方、特定の女を作るタイプ?」

「いいや?」