俺様御曹司は逃がさない

「わがまま言ってごめん、舞おねえちゃん」

「我が儘なんかじゃないよ?煌がそうやってお姉ちゃんに言ってくれて嬉しい。海、連れてってあげるね。夏休み中に」

「ほんとうに!?」

「うん」

「やったぁ!!ありがとう、舞おねえちゃん!!」


はぁぁ、可愛い。天使だな、うちの末っ子は。


─────── 翌朝。


「舞ちゃ~ん!おはよ~う」

「おはよう。美玖」


1台のバンが家の前に停まっていて、美玖が窓の外から身を乗り出している。


“美玖危ないよ~”そう言おうと思った時だった。


「美玖ちゃん危ないよ!!」


そう聞こえたと思ったら、車内に引きずり込まれてる美玖。

すると、かなりボーイッシュな女の人が運転席から降りてきた。


「へぇ~。君が小日向ちゃんのお友達~?」

「あ、はい」

「いいね。可愛いわ」

「あ……ありがとうございます」

「彼氏は?」  

「いません……けど」

「こりゃおったまげた。私の女になる?」

「へっ?」


グッと顔を近付けてきて微笑まれる。

うわぁ、近くで見るとイケメンだわ……って違う!!


「なぁんてね!!冗談冗談!!ささ、乗って~」

「は、はあ……」


これはかなりキャラの濃そうな人だな。