俺様御曹司は逃がさない

「そんな激しく動くなって~。ベッドがギシギシ軋んで煩いだろ?もっとゆっくり動けよ、な?」

「誤解を招くような発言をすんなっ!!」

「え~?何を想像してるわけ~?エッチだね~、舞ちゃ~ん」

「ころぉぉすっ!!」


結局、九条の馬鹿力に敵うはずもなく、体力が完全に尽きたあたしは屍のように倒れ込んでいた。

で、あたしの隣でクスクス笑っている九条。


「体温まったな」

「あー、そりゃー、どうもー」

「んだよ~。怒ってんの~?」

「怒ってない。死ぬほどイライラしてるだけ」

「それ、怒ってんじゃん」

「あーーもういい。さっさと眠れ」

「いや、お前がさっさと寝れよ」

「じゃあ絡んで来るのやめてくんない?」

「なんだよ、絡んで欲しいわけ?どこに絡めて欲しいんだよ……言ってみ?絡めてやっから」

「あんた、下ネタ王にでもなるつもり?マジできっしょいわ」


九条に背を向けると、何故かあたしの方に向く九条。


「なぁ」

「眠れ」

「なぁー」

「眠れー」

「なぁって」

「眠れって」

「こっち向かねーと絶対に寝てらん。一生耳元でネチネチ言ってやる。お前の背後であんなことやこんなことっ……」