俺様御曹司は逃がさない

・・・・ま、まずはこいつ等を始末しねえとな。

霧島に七瀬を預けて、霧島の車が去ったのを確認してから野郎共を裏路地に引きずり込んだ。

ま、とりあえず軽くいたぶるか。


「で、テメェらさ。誰のモンに手ぇ出したか分かってんの?」

「いっ、いやっ、ちょっとした出来心で」

「そ、そうだよ」

「本気でホテルに連れ込もうなんて思ってないって」

「あ?御託並べてんじゃねえよ、カスが」

「……っ!!つか!!オメェ誰だよ!!ツラ見せろ!!」

「馬鹿っ!!おまっ、やめろって!!」

「あ?ああ……見せてやってもいいけど?死ぬ覚悟があるんならな」

「いや、もう勘弁してくれ……」

「あらそ。んじゃ、もうちょい遊んでやるよ」


俺のモンにちょっかい出して、俺のモンを勝手に泣かせやがった。

二度とそんな気ぃ起こらねえように、みっちりシゴいてやるよ。


「その辺で」

「……おい、なんでお前がここに居る」

「すみません。長谷川さんが保護したと連絡が」


長谷川っつーことは……クソジジイと一緒か?嫌な予感がすんなぁ。


「おい、霧島。そいつ等この辺で二度とデケェ面できないようにしとけ」