「ねぇ!!柊弥ってば!!」


俺の背中をバシバシ叩いてくる凛。あのーー、地味に痛いんすけどーー。


「んだよ。お兄ちゃんに相手してもらってくんねー?」

「いや、僕に振るなよ」

「2人とも酷くない!?」


この天馬学園の中で、最も権力があるのが九条=俺で、その次に西園寺……てな感じになってて、俺達はやりたい放題。

逆らう奴も居なければ、先輩・後輩なんて一切関係なーーっし。この俺が、この俺達が……“絶対的存在”である。

そんな俺達を周りは“天馬のビッグ3”とか呼んでて、まあー、ちやほやされてるってわけよ。


「もういいっ!!柊弥のバカっ!!」


凛が怒って教室から出ていった。


「なんだあれ。なあ、凛って今生理中~?」


そう言いながらチラッと蓮を見ると、心底呆れた顔をしていた。


「はぁぁ、柊弥。君さ、それは本当にやめた方がいいと思うよ」

「え?なにがぁ?」

「……いや、まぁいい。柊弥が女の子に気を遣う日なんて訪れることはないだろうから」


・・・・はあ?なに言ってんだ?蓮の奴。……あ、蓮には一応言っておくか。


「なぁ、蓮」

「ん?」

「俺、最高のおもちゃ見つけた」

「最高のおもちゃ?」

「そうそう。何がなんでも絶対手に入れるわ」


蓮は一瞬目を見開いて、クスッと笑った。


「へえ、君がそこまで欲しがるなんて珍しいね。余程いい女の子だったのかな?もしかして……本気だったりして?」