俺様御曹司は逃がさない

「担当医を変更、もしくは病院を変更してみては?2週間以上経っているのにっ……」

「天馬の敷地に入ってる病院がレベル低いって言いたいわけ~?」

「いや、そこまでは言ってないですけど……」


チラッと蓮様と前田先輩を見ると、スーッと顔を逸らした2人。


「つーことで、まだまだ俺の奴隷がんばって~」

「奴隷って言うのはやめてくれます?ていうか、もう霧島さんで良くないですか?はっきり言いますけど、霧島さん何だかんだすることなくてプラプラしてるじゃないですか。あれのどこが忙しいと?」

「ククッ。柊弥は素直じゃないね」

「全くですね」

「あ?なに、お前ら」

「いや?別に」

「失礼いたしました」


何だかよく分かんないやり取りをしている3人。


「あの、このままだとマジであたしの夏季休暇が潰れそうなんですけど」

「貧乏人は馬車馬のように働けってこった」


・・・・病院へ確認しに行こうかな。

確かに出血も酷かったし、どの程度の傷だったかも分かんないけど……さすがに“全然治ってない”なんてことはないはず。


「あーーそうですか。えっと、あの……お手洗いに行ってきます」

「はあ?どこに行くって?」

「お手洗いに」

「ん~?」