俺様御曹司は逃がさない

「なっ!?理不尽にも程がありませんか!上杉先輩!!」

「ははっ。お前どんだけペナルティ好きなんだよ~。ウケる~」

「ちょっ、重たいんですけど。腕、退けてくれませんか。ていうか、怪我してる方の手を動かすのやめてくれません!?1ミリも動かさないでください!」


嬉しそうに、楽しそうに、肩を組んで舞ちゃんに絡む柊弥。舞ちゃんはめちゃくちゃ嫌がってるけど。

正直この雰囲気がありがたい。

でも、なんで……どうして誰も私を責めないの?


「みんな……ごめんなさい。特に柊弥と舞ちゃん……謝って許されることではないけど、本当にごめんなさい」


私はただ、頭を下げることしかできない。


「ま、俺はこいつを奴隷として弄ぶという娯楽を手に入れたからね~。別に気にしてねえけど」

「誰もあんたの奴隷になるとは言ってない!!……あの、咲良ちゃん。あたしは何かを言える立場ではないですし、何かをされたわけでもないので、あたしに謝罪をするのは辞めてください。でも……はっきり言っちゃうと、やり方間違えてるよ。あんなことしなくたって九条様は咲良ちゃんのこと、絶対に助けてくれる。だから、自分を犠牲にするようなことしないで、自分を大切にしてほしい……ただそれだけです」