俺様御曹司は逃がさない

そして、何の疑いもせず、媚薬入りの水を全て飲み干した柊弥。

宗次郎君曰く、効き目は抜群らしいけど……果たして柊弥にも通用するかどうか。


「みんな頑張ってた~?」

「さぁ?知らん。興味ね~し」

「舞ちゃんばっか見てたんでしょ~?」


私がそう言うと、ピタッと動きが止まる柊弥。どうやら図星だったみたい。柊弥ってこんなにも分かりやすい人だったっけ。


「あいつザコすぎて話になんないから、ちょっと相手してやっただけ~。ちょっくら部屋で休むわ」

「はいは~い」


遅くても10分以内には効くって言ってたし、10分後に覗きに行こうかな。


────── 10分後。


コンコンッ。


「柊弥~?ちょっといい~?」


返事がない……大丈夫かな?

死んじゃったりとかしてないよね……?


「柊弥?入るよ?」


ガチャッと部屋を開けると、ベッドの上で踞ってる柊弥が居た。


「柊弥!?」

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、来んな」


舞ちゃんにそれっぽい雰囲気を見せればいい……そういう作戦ではあるけど、苦しそうな柊弥を見る限り、もう理性なんて無くなってしまうだろうと思った。

だから、私は覚悟した……柊弥に抱かれることを。