俺様御曹司は逃がさない



こんな浅はかな罠……柊弥に通用するのかな。

柊弥に媚薬を盛るなんて、絶対に上手くいかない……いくはずがないって、そう思ってた。




ガチャ。


何故かボーッとしながら戻って来た柊弥を見て、これはチャンスだと思った。

もしかしたら……いけるかもしれないって。


「早かったね、柊弥。どうしたの?」

「あ?あーーうん」

「何かあった?」

「いや、別に~。シャワー浴びてくるわ」

「そっか。いってらっしゃ~い」


媚薬入りの水を飲ませるタイミングは、シャワーを浴び終えた後……きっとあの状態の柊弥なら、警戒することなく飲んでくれるはず。

柊弥のことだから、私が急遽帰国したことも何もかも、態度と口に出さないだけで勘繰ってるはずだもん。

全てにおいて格が違うの。そもそも人間離れしてるもん、柊弥って。

だから、敵に回すのが恐ろしい。

でも……直接的に舞ちゃんを傷付けたりとかしなければ……とか思ってる私って本当に最低だ。

しばらくすると、未だにボーッとしている柊弥が戻って来た。


「おかえり~」

「ん」

「さっぱりしたぁ?」

「ん」

「はい。水分補給大切だよ~?」

「どうも~」