俺様御曹司は逃がさない



────── フリータイム。


軍分けをされて、各場所へ移動するサーバント。

あたしは九条のサーバントだから、もちろん一軍に居るわけです。

渡された柔道着を着て、学園内にある道場なう。


「俺は小島だ。君達の指導を一任された、よろしく頼む。では、早速本題へ移ろう。一軍のマスター達は特に、常日頃から狙われている……と思え」


柔道着を着たゴリラみたいな人が物騒な発言をしている。

そして、何故かあたしをジーッとガン見して、ドスドスと歩きながら近付いてきた。

・・・・めちゃくちゃ失礼なのは承知だけど、本っ当にゴリラっぽい。こわっ。


「お前……七瀬か?」

「へ?」

「お前、桂木さん所の道場に居たろ」

「え、あ……はい」

「なに、舞。このゴリラと知り合いなの?」

「ちょ、宗次郎!!思っても言わないでしょ普通!!」

「何故お前が天馬に居るんだ?」

「あ、ああ……まぁ、成り行きで……はは」


桂木さんとは中1の時に出会って、何故か気に入られたあたしは、本当はダメなんだけど桂木さんの道場でちょくちょく働かせてもらって、日当をもらっていた。

桂木さんの道場はとにかく生徒が多くて、人手不足が常だったから猫の手も借りたい状態だったらしい。で、桂木さん曰く筋の良いあたしがキッズ達の相手をしてたってわけ。