俺様御曹司は逃がさない

ふざけたツラしながら俺を煽ってくるこの馬鹿女。マジでどうにかなんねえの?やべーだろ。


「マジで犯されないと分かんねえか。お前みたいな救いようのない馬鹿は」

「言っておくけど、別に悪いことなんてしてないし、あんたに迷惑だってかけてない。今回に関してはマジで謝る気ないし、謝ってほしいのはこっちよ。その綺麗なご尊顔、床に擦り付けながら土下座して欲しいレベルだわ。あんたみたいな救いようのない“俺様御曹司”はそんくらいやんなきゃ分かんないでしょ?自分が如何に横暴なのかが」


勝ち誇った顔をして、偉そうに俺を見上げている七瀬。

全身の血管という血管が浮き出てきて、青筋をバッキバキになっている。 


「はははー。女でよかったなぁ?お前。じゃなかったら殺ってるわー」

「はは。マスターでよかったわねー?あんた。じゃなかったら海の藻屑にしてるわー」

「いや、お前シンプルに柄悪すぎんだろ」

「そうさせてるの誰よ。ふざけんな?」


死んだ目をしながらニコッと微笑んでくる七瀬。

こいつ強気女子……というより、ただの柄悪女だろ。


「ハッ。こりゃ男ができないのも頷けるわ~」

「悪いけど、こんな死ぬほどイライラする相手はあんた以外に居ないの。だから、あんた以外にこんなことになることがないの、分かるかな?お坊っちゃん」


再びゴングが鳴って、ガミガミガヤガヤ言い合ったのは言うまでもないわな。