俺様御曹司は逃がさない

「はは。これだからお坊っちゃまは」

「まぁまぁ、そんなこと言わずに仲良くしようよー」

「馴れ合う気さらさらないのは九条君の方だよね?」

「ん?いいや?そんなことないよー?」

「だぁから!!距離!!ちけーよ!!」

「ははー。照れてるー?」

「んなわけねぇだろ!!」


・・・・うん。もうほっとこ。


「フフ、なんだかんだ仲いいね~。拓人と九条君」

「意外と合うんじゃね?波長的なもんが」

「えぇ……そうかな?」

「まっ、男子はほっといて可愛い花火買っちゃお~?SNS映えする花火がいいなぁ。彼氏に送ろ~っと」

「私も送ろうかなー。ちょっとそくばっきー気質なんだよねぇ」


────── おいおい。待って、待ってちょうだい!!


「2人とも……彼氏……できたの?」

「「うん」」

「ええぇぇーー!!!!」

「ちょ、舞ちゃん声大きすぎ~」

「うるさっ」

「酷いよ!!教えてくんないなんて!!ていうか、早くない!?」

「ごめんごめ~ん。言うタイミング逃しただけだよ~?」

「ま、そこそこイケメンにコクられて、“ま、ありだな”的な感じでオッケーした」


いや、梨花よ……あまりにもフッ軽すぎないか。


「わたしはねぇ……めちゃくちゃ陰キャ彼なの~。なんか可愛くってさぁ?へへ」