俺様御曹司は逃がさない

ま、別にそれはそれで悪くはない……とか思っちゃうあたしもヤバいけど。

だいたい拓人をそういう対象として見れないんだよなぁ。だってもう、“家族”みたいなもんだし?


チラッと拓人の方に目をやると、九条が胡散臭い笑みを浮かべながら拓人にちょっかいを出していた。

レスキュー隊 七瀬 舞 出動!!


「離れなさい九条!!」

「ええ、今佐伯君と仲を深めているところなんだけど……ね?佐伯君」

「九条君って友達いる?その絡みマジで鬱陶しいんだけど」

「はは。酷いなぁ……いるよ~?」

「その友達とやらは随分と我慢強いんだな」

「ということは、佐伯君が我慢ならない性格ってことかなぁ?器の小さい男だねえ。モテないでしょ」

「生憎モテたいなんて思ってないんで」

「はいはい、もうヤメヤメ!!あんたはこっちへ来なさい!!」


九条の首襟を掴んで容赦なく引っ張った。

しれっと車付近で煙草を吸っている霧島さんに、大きな荷物(九条)をプレゼントした。


「はい、お疲れ様でした。今日は割と役に立ってくれたのでお礼を言います。ありがとうございました。では、気を付けてお帰りください。さようなら」

「あ?なぁに言ってんのー?お前も帰んぞ~」

「は?あたしはまだっ……」

「んじゃ、俺もまだ帰らん」


なんっでそうなるかなぁ!?