俺様御曹司は逃がさない

たまたま鉢合わせた?

んなわけないでしょうが、ふざけんな。


「舞ちゃんが天馬行ってるってマジなんだぁ~。スゴいねぇ~、あの九条君とお友達になってるじゃん」

「ていうか、あん時とキャラ違くない?」

「ああ、あの時はちょっとイライラしてて、本当にごめんね?怖い思いさせちゃって。どうかしてたよ、あの時の僕は。お詫びにもならないとは思うけど……これ、良かったら可愛いお二人に」


そう言いながら王子様スマイルを浮かべ、どっからともなく現れた霧島さんがアタッシュケースをパカッと開くと、見るからに高そうな化粧品がズラリと並んでいた。


「うわっ、これ!!全っ部新作じゃない!?わたし欲しかったんだよね~。このシリーズ」

「発色いいって有名だよねー。でも、高すぎて買えないっていうねー」

「美玖ちゃんも梨花ちゃんが元が良いから、きっと映えるだろうね。良かったら受け取ってくれないかな?たまたま知り合いから貰ったんだけど、僕には必要ないし……ね?」

「ええ~、めっちゃ嬉しい~!!ありがと~う」

「ラッキー」


しれっとアタッシュケース2つになってるし……。霧島さんは満面の笑みを浮かべながら、美玖も梨花にアタッシュケースを渡した。