俺様御曹司は逃がさない

そして、梨花からもメッセージが来た。


《お、舞じゃん。久しぶり~!てか、私らのグループ招待するわ!4人で連絡取り合えた方がラクな時もあるくない?》

《あ、うん!》


すると、すぐグループへの招待が届いたからグループに入った。

それからグループ内で美玖と梨花とやり取りをして、拓人は未だに既読にならない。


《あれ、拓人は?》

《あーー、拓人部活》

《へぇ》

《今日舞ちゃん家に行くって言ってたよ?》


え、そんなこと聞いてない。


《そうなの?》

《家主が知らんとかウケる。笑》


いや、何もウケないんだけど。


《舞ちゃんパパと約束した~って言ってたよ?》


勝手に約束すんな。

てことは、拓人の分も夕飯作んなきゃ。メニュー変更かなぁ。

そんなことを考えていたら既読の数が増えた。


《めっちゃピコンピコンうるさいから怒られたわ。笑 あ、舞。晩飯頼む!!》

《はいは~い。肉か魚どっちがいい?》

《なんか夫婦みたいだねぇ♡可愛い~♡》

《安定のやり取りだな。私もうバイトだから~》


みんなでファイトー!ってスタンプを梨花に送って、とりあえずはやり取り終了。


「……さてと、次は……霧島さんだよねぇ……」


あたしはある人物に電話をかけた。