俺様御曹司は逃がさない

「はぁぁ」


九条と一緒に居ると、無駄にドキドキすることが多い気がする。

まぁでも、仕方無いよね?

そりゃ無駄にイケメンだもん。見てくれ"だけ"は本当に良いから。ドキドキしちゃうのも無理はない。


カチャッ。


ドアが閉まる音がして、そっちの方へ視線をやると……無駄にキラキラ輝いて見える制服姿の九条が立っていた。


・・・・黙ってればいい男なのに。


「なんだよ。その残念なものを見る目は」

「ははは」

「いや、そこは否定しろよ」

「申し訳ございません」


“ダメだこりゃ”と言わんばかりな顔であたしをチラッと見て、部屋から出ていく九条に付いて行く。


「あのさ」

「んー?」

「霧島さんと仲直りしたら?」

「くどい」


はぁぁ。

どうすればいいの?これは。

・・・・正直あたしのせいでもあるから、責任感じてるんだけど。

今日九条のお母さんに連絡して、霧島さんと会わせてもらおうかな。

あたしが原因っぽい感じではあるから、あたしがどうにかするしかないよね。

そもそもあたしが居なければ、こんなことにはなってなかっただろうし。


────── それに……。