俺様御曹司は逃がさない

「……あ」


あたしは九条の手を振り払ってしまった……しかも、完全に無意識で。こんなことするつもりは無かった。さすがの九条も“は?なんで?どゆこと?”的な顔であたしを見ている。


「あ、あはは……申し訳ありません。サーバントで在る以上、マスターを“待つ”のは当たり前のことです。ね?宗次郎君」


お願いっ!!なんとかして、宗次郎ぉぉ!!


「そうですね。当たり前のことをしたまでです。お待ちしておりました、叶様……九条様」

「やっぱ宗次郎君、サーバント向いてるんじゃない?かっこいい~!!」

「恐縮です」

 
ありがとう……宗次郎ぉぉ。君とはなんだかんだ、ある意味いい関係を築けそうだよ、多分。

・・・・そして、なにやら視線を感じる。チラッと視線がする方を見てみると……九条が目を細めてあたしをジーーッと見ていた。


「あ、あの……なにか?」

「あ?別に?」

「と、柊弥!!行こ?ね、舞ちゃんも宗次郎君も」


──── そして、パーティールームとやらについた……のはいいんだけどぉ……。

高級レストランのフルコースですか?的な料理が次々運ばれてくる。それを当たり前の如く優雅に食べているお金持ち達。(あたし以外全員)