俺様御曹司は逃がさない

ものすんごく疑いの目を向けてくる宗次郎。


「な、なによ……その疑い目は」

「いや、舞ってあの人のこと好きっ……」

「見当違いも甚だしい。やめてよ、そういうの」

「あーー、はいはい。ごめんて」

「……てかさ」

「ん?」


心なしかソワソワしている宗次郎が……ぶっちゃけ気持ち悪い。なんなの?そんなキャラでもなくない?


「なに、宗次郎。トイレ?」

「舞さ、女でそれはやめたほうがいいと思う」

「……ま、まあ、確かに」


真顔で見つめ合うあたし達。


「舞だろ?」
「え?あたしは別にトイレ行きたくなっ……」

「ちげぇよ、やめろよそれ。もうトイレのくだり終わってんだろ」

「ハハハ」

「はぁぁーー。残念な美人ってまさにコレだな」


・・・・“残念な美人”とは……?

え?

え??

── ダレノコト?


「舞って見てくれだけは本当に良いと思うけど、その他が残念すぎるっつーか……品がねぇな。性別間違えて生まれた系?」

「……宗次郎、あたしを殺す気?」


言葉のナイフが次々とブッ刺さっていく。


「ま、偽り女とかよりは幾分マシだとは思うけど。多分」

「なんのフォローにもなってないけど、それ」


そりゃ女子力皆無だし、可愛らしさとかないかもしれないけど……あたしだって一応女だし。