俺様御曹司は逃がさない

「俺のほうが何百倍かっこいいっしょ」

「……はい?」

「俺のほうが圧倒的イケメンでしょって話ね~」

「は、はあ……」

「なに、お前。あいつのほうがいいわけ?」

「はあ?」

「俺のほうが全て勝ってんだろ」


・・・・何を言ってるんだろう、この人は。もしかして……なかなかなイケメンが登場して、自分のイケメン枠を奪われちゃわないか不安なのかな?

ププッ!!ウケるーー!!

いや、まあ正直言うと圧倒的に九条のほうがイケメンではある。そもそもスタイルがレベチだからね、九条は。うざいくらいに容姿が整いすぎてるし。

で、“俺のほうがかっこいいと言え”と言わんばかりの圧力をかけられて、本当に面倒くさい。


「九条様のほうがかっこいいのではーー?」

「なんでそんな棒読みなんだよ」

「興味ないんで」


すると、いきなり顔を近付けてきた九条。


「ちょっ……!?」


バランスを崩して後ろへ倒れそうになるあたしの腰を支えた九条は、安定の距離バグ男になっている。


「お前余計なことしか言わないから、いい加減にしないと口塞ぐよ?いいの~?」

「……っ!?い、いいわけがないでしょうがっ!!」

「ハッ。余計なこと言うわ、どんくさいわ、散々だねぇ~。お前」