俺様御曹司は逃がさない

「七瀬様、それは一体どういうことでしょう」

「霧島さん!?聞こえてたんですか!?」

「ええ、聞こえてますとも」


全ロック状態になると屋敷内の音声録音も開始されるからな。それを監視している霧島にはツーツーってわけ。

すると、七瀬が霧島に必死こいてウインクをし始めた。それを見て霧島はあからさまに嫌そうな顔をしている。

・・・・こいつら、なんつーか親しげになってね?

しかも、あの霧島が俺以外の奴に、こんなにも露骨に嫌そうな顔をしているのは初めて見た。

──── お互い気を許し合っている。そんな感じがして胸クソ悪ぃわ。


「霧島」

「あ、はい」

「お前クビ」

「「……え?」」


霧島と七瀬が、似たような顔をしながら俺を見ている。


「同じこと二度も言わせんな」

「いや、あの……柊弥様、“クビ”とは……?」

「あ?ハッキリ言ってほしいわけ?……もう要らねえっつってんだよ」

「ちょっ、九条!!そんな言い方っ……」

「お前は黙ってろ」


俺のモンにちょっかいを出す奴は、誰だろうと許さない。俺のモンを俺から奪おうとする奴は誰でもあろうが切り捨てる。

・・・・こいつは、七瀬舞は……俺だけのモンだ。