俺様御曹司は逃がさない

──── そして、あたし達は天馬学園へ向かった。


「じゃあね、七瀬さん」

「またね、舞ちゃん」

「うん、またね~」


純君と胡桃ちゃんは三軍?らしい。一軍だの二軍だのよく分かんないけど。


「舞ちゃん」

「はい、蓮様」

「柊弥のことなんだけどさ、最近機嫌が悪いから大変かもしれないけど、何かあったらすぐ僕に言いなよ。力になるからね」

「あ、はい。ありがとうございます」


・・・・こりゃ大変そうだなあ。最後に会ったあの日もなんか怒ってたし……。げんなりしながら雑談しつつ、あたしと蓮様と前田先輩は溜まり場へ向かう。


「やぁ、柊弥……って」

「蓮。柊弥なら来てないわよ…………あなた、退院したのね。そのまま辞めちゃえば良かったのに」

「そんな言い方はよさないか、凛。で、柊弥は?」

「知らないわよ、来てないもの」


・・・・もしかして、不登校!?これは大問題になるんじゃ……。“ド庶民貧乏サーバントのせいで、あの九条柊弥が不登校に!?”……的な!?

やばいよ、これはヤバいよ。あーーもう!!一難去ってまた一難じゃん!!めんっっどくさぁぁい!!

心の中が荒ぶっている最中にあたしのスマホが鳴った。チラッと確認してみると、画面に表示されているのは登録されていない番号……ていうか、九条以外このスマホに登録されてないから、当たり前なんだけどねー。