モネに「今から行っていい?」ってメッセージを送ったら「ママもサユちゃんに会いたがってるよ」って返ってきた。
まだしんどいだろうから長居はしないつもりだ。
モネの家まで歩きながら、頭の中はまだふわふわとしていた。
本郷先輩の体温をけっこう感じてしまったせいで、なんだかいろんなことが現実なんだって急に押し寄せてきた。
先輩に触れてることも、私を好きだって想ってくれている人が目の前に居ることも。
私はどうするのが正解なんだろう。
ここで気持ちから目を逸らして逃げてしまったら、鈴城さんに対しても誠意が無いし、本郷先輩にも軽蔑されるだろうな。
何よりも、人の目とか世間体とか、誰にどう思われるかとかじゃなくて、自分が一番どうしたいか。
誰にどう思われたって、自分の気持ちを貫き通すことが一番正しいことなんだって本当は分かっている。
こんなにうじうじ悩むなんて、もしかしたらまだ悠太のことが忘れられていないのかな…。
悠太と私の人生は、たぶんもう二度と交わることは無いと思う。
退学した悠太達がその後の人生でどう生きていくかは分からない。
もう一度勉強をし直して、どこかの学校に入るかもしれないし、私達とは全く違う人生を歩むのかもしれない。
だけどもう、私達は友達でもなんでも無い。
私の恋が壊れたのは正しいことだった。
人生が壊れずに済んだのは本郷先輩が居たからだ。
ずっと私のことを想って生きてきてくれた人に対して、私は簡単にその場の勢いで答えを出しちゃいけない気がした。
なのに…あれこれ考えていたって、なんでだろう…。
本郷先輩に会いたい。
あんなに近くに居たのに。
会いたいって思う気持ちを、恋って呼んでいいのかな。
モネの家に着いてチャイムを鳴らしたら、「どちら様ですか」とかの返事も無いままドアが開いた。
「砂雪ちゃーん!久しぶりねぇ、元気だった?」
「不用心ですよー、確認もしないで」
「相変わらずしっかりしてるわねぇ。中学の卒業式以来じゃない?」
「はい!生徒会に入ったのでちょっと忙しくて」
「モネから聞いてるわよ。サユちゃんは本当にかっこいいんだって、夕飯の時はその話ばっかり」
「恥ずかしいです」
「ふふ。どうぞ上がって?お茶持っていくからモネの部屋に行っててちょうだい」
「ありがとうございます。お邪魔します」
まだしんどいだろうから長居はしないつもりだ。
モネの家まで歩きながら、頭の中はまだふわふわとしていた。
本郷先輩の体温をけっこう感じてしまったせいで、なんだかいろんなことが現実なんだって急に押し寄せてきた。
先輩に触れてることも、私を好きだって想ってくれている人が目の前に居ることも。
私はどうするのが正解なんだろう。
ここで気持ちから目を逸らして逃げてしまったら、鈴城さんに対しても誠意が無いし、本郷先輩にも軽蔑されるだろうな。
何よりも、人の目とか世間体とか、誰にどう思われるかとかじゃなくて、自分が一番どうしたいか。
誰にどう思われたって、自分の気持ちを貫き通すことが一番正しいことなんだって本当は分かっている。
こんなにうじうじ悩むなんて、もしかしたらまだ悠太のことが忘れられていないのかな…。
悠太と私の人生は、たぶんもう二度と交わることは無いと思う。
退学した悠太達がその後の人生でどう生きていくかは分からない。
もう一度勉強をし直して、どこかの学校に入るかもしれないし、私達とは全く違う人生を歩むのかもしれない。
だけどもう、私達は友達でもなんでも無い。
私の恋が壊れたのは正しいことだった。
人生が壊れずに済んだのは本郷先輩が居たからだ。
ずっと私のことを想って生きてきてくれた人に対して、私は簡単にその場の勢いで答えを出しちゃいけない気がした。
なのに…あれこれ考えていたって、なんでだろう…。
本郷先輩に会いたい。
あんなに近くに居たのに。
会いたいって思う気持ちを、恋って呼んでいいのかな。
モネの家に着いてチャイムを鳴らしたら、「どちら様ですか」とかの返事も無いままドアが開いた。
「砂雪ちゃーん!久しぶりねぇ、元気だった?」
「不用心ですよー、確認もしないで」
「相変わらずしっかりしてるわねぇ。中学の卒業式以来じゃない?」
「はい!生徒会に入ったのでちょっと忙しくて」
「モネから聞いてるわよ。サユちゃんは本当にかっこいいんだって、夕飯の時はその話ばっかり」
「恥ずかしいです」
「ふふ。どうぞ上がって?お茶持っていくからモネの部屋に行っててちょうだい」
「ありがとうございます。お邪魔します」