《まこと、みつかった。いっしょもどる安心して》
脱力しそうな指運びで無意識にも誰かにメッセージを送信。
安堵から今すぐにも座り込みたい気分のままスマートフォンを閉じた私は、ちょうど車が途切れたタイミングで道路を渡って、手すりを握る。
「────真琴…ッ!!!!」
水の深さは膝下。
たとえ水流がなだらかだったとしても、あんなの危険すぎる。
血迷ったか。
なに、親友ひとり失ったくらいでとうとうそっちに逝こうとしてる?
「………りっちゃん……、りつ、ちゃん、……りっ、ひっ、あああぁぁあ……っ、うわああああん…っ」
壊れた関係の結果がここに繋がるとか、聞いてないよクソ神様。
じゃあどーすりゃ良かったわけ?
私はどうすればよかったんだ。
言っとくけど真琴、おまえが死んだら地獄まで呪ってやる私が。
間に合え、まにあえ。
立ち止まってる時間すら惜しくなった私は、すぐさま堤防に回って階段を降りる。
最後は生い茂った雑草をかき分けながら躊躇なく入った川のなかは、想像よりずっとずっと冷たかった。



