「そんで?上鷹は和泉妹とヨリを戻したのか?」
「さあ?どーせあの人のことだし、“自分をきちんと改めるまでは”とか勝手なルール決めてやってんじゃないですか」
「ははっ、ありそうだなー」
今なら思う。
上鷹 汀と話してよかったと。
普通ならば藍さん以外の人間にも知られてしまって絶望を感じているはずなのに、私はどこかスッキリしていた。
そう、やっぱり上鷹 汀で良かった───と。
「てかうっちー、空めちゃめちゃ青ない?」
「そうだなー。今日は一段と気持ちがいい秋晴れってやつだな」
いつの間にか10月だって。
そろそろ文化祭の準備が始まるだろうし、ウワサでは和泉兄妹は揃ってミスコンに参加するんじゃないかとか言われてる。
「瀬戸はどうだ?」
「…どうって?」
「和泉妹と。……まだ戻れないのか」
律ちゃん、真琴ちゃん。
むしろお互いの呼び名がそんなものに変わってるって知ったら、数ヶ月前の自分はどんな顔をするだろう。



