怒りとか、八つ当たりとか、悲しさよりも。
自分でも驚くほど、それは相変わらず素直になれない応援としての渇だった。
「先生っ、すみませんでした…!!俺…っ、やっぱり主将がしたいです………」
休憩が終わると真っ先に顧問にあたまを下げて、誰よりも大きな声を出した上鷹 汀。
「…スラム○ンクかよ」
いい名前だと思う、ミギワって。
私がいい名前だって思う人間が、まさか2人に増えるなんて。
それもあいつだなんて思いもしなかった。
「…奇遇、ですね」
「ああ、うん。……柔道部に行くとこが見えて、ごめん待ってた」
「ジュース奢ってください。私今日めちゃくちゃがんばりました。…ほめて」
「…もちろん。おいで」
私の気持ちが誰かを動かして、それが最終的に大切なひとの笑顔につながる。
それって普通に考えて最高じゃんか───。



