「和泉妹もぼっちだし、瀬戸はこうだし、上鷹はガチの一休さんだし。まったくどーなってんだい」
「……ガチの一休さんってなんすか」
「見てくりゃわかる」
とか言うから。
その日の放課後、私が向かった場所は柔道部の稽古場。
「うっそだろ」
上鷹 汀、なんと頭を丸める。
ちょうど休憩中だったそいつを呼び出せば、丸刈りに変わった元親友の元カレがいた。
………こいつもアホなの???
「野球部に変更ですか」
「…俺はキャッチボールしかできない」
「なら一休さんだな」
「…悪いが童話はあまり知らない」
冗談通じないの、こいつ。
見た目と同じでクソ大真面目堅物野郎すぎてつまんない。
「真琴に振られたって聞いて。笑ってやろうと思って」
「……ああ。その通りだよ。存分に笑ってくれ」
私なんかに振り回されてどーすんの、真琴もこいつも。
たかがあんな夏祭りの出来事で変わってしまう気持ちだったならダサすぎる。



