「わたしあの日、ずっとおうちに居たんだよ…?」
「……知ってるよ」
「知っててお兄ちゃんだけを誘ったの…?」
「そーだよ」
なにそれ、どんな気持ちで言ってんの?
だから私はもう勝手に期待して勝手に傷つくことはしたくないんだって。
真琴のいちばんは上鷹でしょ。
今だってここにあいつが現れたら、私のことなんか見向きもせずに走っていくくせに。
「りっちゃんはやっぱり、わたしのことが嫌いなんだね」
「……そーかもね」
「っ…、…うん」
壊れるときって、本当にこんなにも綺麗に壊れてしまうんだ。
上に立つ人間に力がないと会社は面白いほど倒れていくって聞くけど。
似たようなものだ、これも。
「りっちゃんがもし上鷹先輩と付き合ったとしても…、わたしにとってりっちゃんはずっとずっと大切だから…」
「…勘違いしすぎてもう、めんどいわ」
「ご、ごめんなさい…」
そういや購買で買ったパン、机の上に置きっぱだった。
リリコたち待たせてるし、真琴がここで食べるなら教室もどるわ私。



