彼女はいつ見ても私とは正反対だ。
一言でいうなれば愛嬌のかたまり。
高校生にしてはちょっとだけ子供っぽいと思ってしまうそこも可愛いところ。
武器にしてくる上目遣いをわざと見ないようにしているのは、ついうなずいてしまいそうになるから。
「むふふっ」
「…なにかな真琴ちゃん」
「んーんっ。わたしね?りっちゃんの伏し目?って言うのかな?流し目みたいなの!それすっごく好きなんだあ~」
「……すき?」
「うんっ!かっこいいし可愛いしっ、見てるだけでドキッとしちゃう!」
ねえそれってさ、
どーいう意味の好き?
かっこいいって、だれと比べて?
可愛いもまあ嬉しいけど、つまりそれはどんな意味でドキッとしてくれてんの。
こんなにも聞きたいことが浮かんでしまう私はきっとおかしいんだ。
「普通」は、ここまでは思わないんだ。



