〔蓮SADE〕
「っ、あの…」
…は?何で女が入ってきてんだ。
女にチラッと目をやる。
「ーっ!?」
こいつ…知ってる気がする…
咄嗟に聞いた。
「お前、誰?」
俺の幼稚園の頃の友達と似てる…気がする…
いや、でもこいつは「似てる」だけだ。ただの似てる女…。
俺が幼い頃、とても仲の良い女友達がいた。俺はそいつに初めて会った時、そいつに心を奪われた。こんなに小動物みたいに可愛い奴はいるんだろうか-
それから俺は、そいつしか見えなくなった。他の女なんてもうどうでも良かった。
ーでも、俺が小学生に上がるくらいの頃、そいつは何も言わずに引っ越してしまった。
『れんくん、あそぼう!』
『うんっ!』
無邪気に笑って、俺を初めて虜にした可愛くて優しい奴。名前はー
『姫乃”百合”』ー
お前に会いたいー
「部外者は帰れ」
咄嗟に口から出た言葉だった。
他の女は、俺に言い寄ってきたり、付き纏ったりして、見るだけで吐き気がした。
この女もどうせそうなんだろう。
大抵の女は、冷たい言葉を放つと、離れていく。
『…ぇ、蓮くんってそんな酷いこと言うんだ、。』
『え、ひどっ…。マジで無理なんだけど、そういうの…。』
『急に「別れよう」だなんて、いみ、分かんないよ。もういい。』
ーでも、
「…ごめんなさい。私なんかがここにいては迷惑ですよね…。でも、私はここで働きたいので…‼︎…失礼します。」
こいつは反論した。他の女とは何か違うー
やっぱり、”百合”なのか…?
さっきの事を謝りに行こうと思ってあいつの部屋を探した。すると、“姉貴”の部屋から小さな声が聞こえた。
「ーっ…うっ…う…っ…」
…⁉︎泣き声…あいつ…泣いてるのか…?
俺は、ただドア越しに立ち尽くしてそいつの泣き声を聞いていることしかできなかった。
俺は、あいつを泣かせた。
…俺はーバカだ。
「っ、あの…」
…は?何で女が入ってきてんだ。
女にチラッと目をやる。
「ーっ!?」
こいつ…知ってる気がする…
咄嗟に聞いた。
「お前、誰?」
俺の幼稚園の頃の友達と似てる…気がする…
いや、でもこいつは「似てる」だけだ。ただの似てる女…。
俺が幼い頃、とても仲の良い女友達がいた。俺はそいつに初めて会った時、そいつに心を奪われた。こんなに小動物みたいに可愛い奴はいるんだろうか-
それから俺は、そいつしか見えなくなった。他の女なんてもうどうでも良かった。
ーでも、俺が小学生に上がるくらいの頃、そいつは何も言わずに引っ越してしまった。
『れんくん、あそぼう!』
『うんっ!』
無邪気に笑って、俺を初めて虜にした可愛くて優しい奴。名前はー
『姫乃”百合”』ー
お前に会いたいー
「部外者は帰れ」
咄嗟に口から出た言葉だった。
他の女は、俺に言い寄ってきたり、付き纏ったりして、見るだけで吐き気がした。
この女もどうせそうなんだろう。
大抵の女は、冷たい言葉を放つと、離れていく。
『…ぇ、蓮くんってそんな酷いこと言うんだ、。』
『え、ひどっ…。マジで無理なんだけど、そういうの…。』
『急に「別れよう」だなんて、いみ、分かんないよ。もういい。』
ーでも、
「…ごめんなさい。私なんかがここにいては迷惑ですよね…。でも、私はここで働きたいので…‼︎…失礼します。」
こいつは反論した。他の女とは何か違うー
やっぱり、”百合”なのか…?
さっきの事を謝りに行こうと思ってあいつの部屋を探した。すると、“姉貴”の部屋から小さな声が聞こえた。
「ーっ…うっ…う…っ…」
…⁉︎泣き声…あいつ…泣いてるのか…?
俺は、ただドア越しに立ち尽くしてそいつの泣き声を聞いていることしかできなかった。
俺は、あいつを泣かせた。
…俺はーバカだ。