天帝の花嫁~冷徹皇帝は後宮妃を溺愛するがこじらせている~

「昔はよく、私の行動をたしなめていたのに」

「それは華蓮が危ない行動ばっかりするからだよ。さすがにもうしないだろ?」

「わからないわよ。慣れてきたら後宮を走りまわるかもしれない」

「それなら、華蓮が怪我をしないように女官を数百人新たに投入しよう」

 さらりと言われた言葉に私は青くなった。

 本気でやりそうだから怖い。

「あのね、雲朔。私のことを思ってくれるのは嬉しいんだけど、ちょっと、やりすぎじゃないかしら?」

「やりすぎ? さっきも言ったけど、足りないくらいだと思うよ」

「でも、ほら……村人たちを島流しにしたこととか……」

 私の口から村人たちのことを話した途端、それまで柔和に微笑んでいた雲朔の顔が変わった。

 雲朔の顔から笑顔が消えると、殺気だった雰囲気が体から溢れだしていた。

 突然変わった雰囲気に、背筋が凍った。