「雰囲気は怖いけど、笑顔は優しいのよ」
「笑うんですか⁉ 私と話していた時は終始鉄仮面でしたよ! しかもお嬢様が虐げられていたって伝えてから、どんどん機嫌が悪くなって……」
「そんなことまで言ったの⁉」
「言いましたよ、お嬢様のことは全て知っておきたいって雲朔様が言うから。むしろそんな大事なことを隠していたら、私の命が危ないです」
これは喜ぶべきところなんだろうか。
全てを知っておきたいというのは、大切に思われている証拠なんだろうけれど、なんだから怖い気もする。
「田舎で隠れていた八年間のことを伝えれば伝えるほど、雲朔様の眉間の皺が深くなっていって。眼力だけで殺されるんじゃないかと本気で思いました。地獄のような時間でした」
亘々はその時のことを思い出したのか、両手で体を包み込むようにして、ぶるりと震えた。
「笑うんですか⁉ 私と話していた時は終始鉄仮面でしたよ! しかもお嬢様が虐げられていたって伝えてから、どんどん機嫌が悪くなって……」
「そんなことまで言ったの⁉」
「言いましたよ、お嬢様のことは全て知っておきたいって雲朔様が言うから。むしろそんな大事なことを隠していたら、私の命が危ないです」
これは喜ぶべきところなんだろうか。
全てを知っておきたいというのは、大切に思われている証拠なんだろうけれど、なんだから怖い気もする。
「田舎で隠れていた八年間のことを伝えれば伝えるほど、雲朔様の眉間の皺が深くなっていって。眼力だけで殺されるんじゃないかと本気で思いました。地獄のような時間でした」
亘々はその時のことを思い出したのか、両手で体を包み込むようにして、ぶるりと震えた。



