一瞬の出来事だった。ドンっという地響きが聞こえ、太和殿の隣の殿舎にいた私はなにが起こったのか最初は分からなかった。
「天命だ! 逆賊たちを皆殺しにしろ!」
紫禁城内に響き渡らせるように宰相である盾公は叫んだ。
それを合図としてか、広場にいた臣下たちが一斉に殺し合いを始めた。
目の前で人々が次々と死んでいく。紫禁城はまたたく間に阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。
後宮妃たちの悲鳴が上がり、殿舎内は混乱していた。私もなにが起きているのかわからず、なにをすればいいのかもわからない。
父の姿を探すと、急に攻撃してきた臣下たちと必死で戦っていた。
「お父様!」
ありったけの声を出して叫ぶも、私の声は周りの悲鳴でかき消された。
「お嬢様、逃げますよ!」
亘々は私の手を引いて、取り乱す後宮妃の中をかいくぐって出口へと急ぐ。
「でも、お父様が……」
「主君は禁軍大将です。戦争の場で逃げることはできません」
……戦争。これは、戦争なのね。
「天命だ! 逆賊たちを皆殺しにしろ!」
紫禁城内に響き渡らせるように宰相である盾公は叫んだ。
それを合図としてか、広場にいた臣下たちが一斉に殺し合いを始めた。
目の前で人々が次々と死んでいく。紫禁城はまたたく間に阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。
後宮妃たちの悲鳴が上がり、殿舎内は混乱していた。私もなにが起きているのかわからず、なにをすればいいのかもわからない。
父の姿を探すと、急に攻撃してきた臣下たちと必死で戦っていた。
「お父様!」
ありったけの声を出して叫ぶも、私の声は周りの悲鳴でかき消された。
「お嬢様、逃げますよ!」
亘々は私の手を引いて、取り乱す後宮妃の中をかいくぐって出口へと急ぐ。
「でも、お父様が……」
「主君は禁軍大将です。戦争の場で逃げることはできません」
……戦争。これは、戦争なのね。



