太和殿の中には、皇帝と重臣、そして皇子たちがいた。一瞬目にしただけだけれど、雲朔がいるのを確認できた。それだけで私の心は満たされ、自然と頬が緩む。
後宮妃たちは春節のお祝いで気分が華やいでいるのが見た目からも分かった。皆が美しく着飾り、お喋りに興じている。
でも、広場にいる官吏や武官の一部は妙に緊張感が漂っていて、忙しげに辺りを見回している者たちがいることに私は気がついた。
でも、禁軍大将の私の父が笑顔だったので、すぐにそのことは忘れてしまった。
皇帝が太和殿の殿上に立たれて臣下に御顔を見せると、群臣は三跪九叩頭(さんききゅうこうとう)をした。
そして皇帝が下がり、太和殿の中にある玉座に座った。
するとその途端、玉座真上にある軒轅鏡(けんえんきょう)が落ちた。
軒轅鏡とは、龍がくわえた鉄の球だ。天命を受けていない者、つまり、皇帝に値しない者が玉座に座ると軒轅鏡が落下しその者を殺してしまうといわれている。
その、軒轅鏡が落下したのである。
後宮妃たちは春節のお祝いで気分が華やいでいるのが見た目からも分かった。皆が美しく着飾り、お喋りに興じている。
でも、広場にいる官吏や武官の一部は妙に緊張感が漂っていて、忙しげに辺りを見回している者たちがいることに私は気がついた。
でも、禁軍大将の私の父が笑顔だったので、すぐにそのことは忘れてしまった。
皇帝が太和殿の殿上に立たれて臣下に御顔を見せると、群臣は三跪九叩頭(さんききゅうこうとう)をした。
そして皇帝が下がり、太和殿の中にある玉座に座った。
するとその途端、玉座真上にある軒轅鏡(けんえんきょう)が落ちた。
軒轅鏡とは、龍がくわえた鉄の球だ。天命を受けていない者、つまり、皇帝に値しない者が玉座に座ると軒轅鏡が落下しその者を殺してしまうといわれている。
その、軒轅鏡が落下したのである。



