天帝の花嫁~冷徹皇帝は後宮妃を溺愛するがこじらせている~

俺の命を懸けて、お前の望みを叶えてやる。

国だのなんだの、まったく興味なかったが、雲朔という男に興味を持った。こいつが作る国を側で見てみたいと思った。

そして、支えてやりたいとも思った。

だから俺は、大将軍になる。

俺が決めた、異論は許さない。

 
 練兵場で、俺に倒された武官たちが、救護班に連れて行かれるのを、汗を拭きながら見ていた俺の元に、一人の優男が近づいてきた。

「なんだ弦武、俺と対戦したいのか?」

「そんなわけないでしょう。いったん、休憩にしませんか? 武官たちが雄珀さんの強さに怖がっちゃってます」

「おいおい、そんなに褒めるなよ」

「褒めてないです。むしろ戒めています」

 弦武がその場で腰かけたので、俺も隣に座る。練兵場のど真ん中で休むやつはそういないが、そんなことを気にするような性格じゃない。俺も、弦武も。

 俺たちが休憩し始めたので、武官たちもほっとして休みだす。訓練はぶっ通しで午前中いっぱいやっていたので、そろそろ休憩してもいい頃合いだった。