天帝の花嫁~冷徹皇帝は後宮妃を溺愛するがこじらせている~

 こういう者たちは、親切にすればするほどつけあがり、感謝の気持ちよりも、やってもらって当然という思考をしている。つまり、性格が悪い。または、性根が腐っているともいう。

だから尸鬼になるんだ、と言ってやりたい気持ちもあるが、辛い環境が性格を歪ませたとしたら、皇帝として彼らを救ってやりたい気持ちもある。

そんな性格にならざるを得なかった背景は、国の責任でもある。もしも彼らに心の余裕ができたら変わるのだろうか。

それとも、彼らは彼らのままなのだろうか。

「とりあえず、本部に戻って戦況を立て直そう」

 俺が言うと、玄武が頷いた。

「そうですね、一旦逃がした武官たちも集めましょう。剣なら戦えることがわかりましたから……ってなにしてるんですか、雄珀さん⁉」

 雄珀は、形を失い、ドロドロの粘土状になった尸鬼を燃やしていた。

「え? いや、こいつ、ピクピク動いているから、とりあえず燃やしてみようと思ってよ」

「とりあえず燃やすってどんな発想しているんですか」