「ああ、問題ない。それよりも、剣が錆びついた」
先ほど村人を斬ったとき、少し切れ味が悪く感じた。まだ使えるが、戦闘において一瞬の時間の遅れは死に直結する。
「錆びた剣であの速さですか。さすがですね」
弦武が感心したように言う。俺は剣を鞘にしまった。
「雄珀、傷の状態を見せろ」
俺の言葉に弦武がハッとして雄珀を見る。雄珀は額に汗をかきながら、俺の言わんとすることの意味を理解したのか口を真一文字に結んだ。
先ほどの村人は、尸鬼に足首を噛まれ、そこからどんどん尸鬼化していった。雄珀の腕も尸鬼に噛まれている。
雄珀は黙って、巻いてもらった布を解いた。噛まれた傷口は黒くなっているが、赤ただれた痛々しい様子はなかった。
「治ってきている? どうして」
弦武が傷を覗き込み、しげしげと眺める。傷が明らかに引いていっているので、雄珀は得意気に胸をそらせた。
「はっはー! だから言っただろう、このくらいの傷、屁でもないと!」
先ほど村人を斬ったとき、少し切れ味が悪く感じた。まだ使えるが、戦闘において一瞬の時間の遅れは死に直結する。
「錆びた剣であの速さですか。さすがですね」
弦武が感心したように言う。俺は剣を鞘にしまった。
「雄珀、傷の状態を見せろ」
俺の言葉に弦武がハッとして雄珀を見る。雄珀は額に汗をかきながら、俺の言わんとすることの意味を理解したのか口を真一文字に結んだ。
先ほどの村人は、尸鬼に足首を噛まれ、そこからどんどん尸鬼化していった。雄珀の腕も尸鬼に噛まれている。
雄珀は黙って、巻いてもらった布を解いた。噛まれた傷口は黒くなっているが、赤ただれた痛々しい様子はなかった。
「治ってきている? どうして」
弦武が傷を覗き込み、しげしげと眺める。傷が明らかに引いていっているので、雄珀は得意気に胸をそらせた。
「はっはー! だから言っただろう、このくらいの傷、屁でもないと!」



