天帝の花嫁~冷徹皇帝は後宮妃を溺愛するがこじらせている~

 雲朔直々に選出した有能な女官たちに皇后の仕事とはなにかを聞いてまわることになった。そこからか、と頭を抱えそうになるが、知らないものは仕方ない。なにせ、ほんの少し前まで孤立した田舎の集落で暮らしていたのだから。

 どうやら皇后の仕事というのは、後宮の行事や管理、さらに宮廷儀式や挨拶まわりなど多岐に渡るが、その時代の皇帝や皇后によって違うらしく、決められたものはないらしい。

 しかも今は新皇帝となって宮中も慌ただしく、復興することで精一杯らしい。

「つまり、私が今やらなければいけないことは、後宮の復興ってことね」

 私が結論を下すと、亘々が困ったように頭を掻いた。

「復興って、具体的になにをやればいいんですかね? 後宮を復興した皇后の話なんて聞いたことないですよ」

「仕方ないじゃない。教えてくださる先代の皇后は亡くなられてしまったし、後宮にいたほとんどの者が殺されたのよ。私たちが一から立て直さないと」