天帝の花嫁~冷徹皇帝は後宮妃を溺愛するがこじらせている~

 突然口付けられ、抗議の声を上げようにも雲朔の唇で塞がれてしまったので、手をバタバタとさせる。

 雲朔はそのままドサリと寝台に私を押し倒した。

 唇が離されたけれど、今度は覆いかぶさるように体の上に乗っかられている。

 雲朔の真剣な瞳に、言葉が出なかった。

「怖い?」

 射るような眼差しと違い、雲朔の声は優しかった。

 怖くないと言ったら嘘になる。でも、覚悟はできていた。

 なにも言わず、雲朔を見つめる。

「嫌だって言っても、止められないから」

 優しい雲朔らしからぬ発言に驚いたけれど、小さくコクリと頷いた。

 雲朔は私の手に指を絡め、口付けを落とした。