どーでもいいと、ボタンを操作する。
やっぱりぜんぜん似てないよ、蓮夜。
私の推しはちゃんと言葉で言うべきときには伝えてくれる。
自分はこういうものは良く分からないから教えてくれって、ちゃんと言ってくれるもん。
そこがキュンキュンするし、かわいいなって思うし、意気地なしな誰かさんとは大違い。
「まさかこんなところで会えるとか。ほんと驚いた」
「だよねー」
「なゆは進学するの?俺はやりたいことあるから専門、行こうと思ってて」
「…いいね。私は……就職かなあ」
「……そか」
こんなにも適当に返す会話も中々ない。
中身がないから返事さえふわふわするんだ。
久しぶりに同い歳の人間と話した私は、どこか居心地が悪かった。
できるなら早くバイバイしたいけど、元カレさんはもっと話したそうだしなあ…。
「学校は楽しい?」
「…たのしいよー。櫂くんは?」
「俺はまあまあ」



