65リットルよりも、笑って。





どーでもいいと、ボタンを操作する。


やっぱりぜんぜん似てないよ、蓮夜。


私の推しはちゃんと言葉で言うべきときには伝えてくれる。

自分はこういうものは良く分からないから教えてくれって、ちゃんと言ってくれるもん。


そこがキュンキュンするし、かわいいなって思うし、意気地なしな誰かさんとは大違い。



「まさかこんなところで会えるとか。ほんと驚いた」


「だよねー」


「なゆは進学するの?俺はやりたいことあるから専門、行こうと思ってて」


「…いいね。私は……就職かなあ」


「……そか」



こんなにも適当に返す会話も中々ない。
中身がないから返事さえふわふわするんだ。

久しぶりに同い歳の人間と話した私は、どこか居心地が悪かった。


できるなら早くバイバイしたいけど、元カレさんはもっと話したそうだしなあ…。



「学校は楽しい?」


「…たのしいよー。櫂くんは?」


「俺はまあまあ」